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固定種専門の種屋さん

 固定種というのは、もともと地元にあった在来種で、育って種を取って、それで来年も育てられる品種のこと。一方、次世代の種のできない種をF1と呼ぶらしい。

 知っている人は知っているけれど、今の種の多くは、一代限りで、自分が大きくなっても、種を蒔いても育たない、自殺する種と聞いている。品種改悪してそうしたのだ。遺伝子を組み替えたのかもしれない。
  
 こうした自殺する種を売っているのは、種屋が儲けるためという話もあるが、私は、これは外国の国際戦略なのではないかと思っている。

 そう思っていたが、野口の種店の本「種があぶない」を読んだら、そうでないと書いてあった。
 品種改良しやすいから、次世代の種ができない種になったのだそうだ。
 品種改良する際には、めしべに他の種類のおしべの花粉をつける必要がある。例えば、スイカで、めしべ側には割れにくい特徴があり、おしべ側に甘いという特徴があれば、割れにくい種類のめしべに、甘い種類のおしべの花粉をつける。
 この時に、めしべが普通の次世代のできる種類のならば自分の花粉をつけてしまう。だからおしべを取っていかなければならない。しかし、突然変異で花粉のないおしべなら、楽に受粉ができる。それで、花粉のできない突然変異の、おしべのカブが珍重されて増やされて品種改良に用いられるようになったと書いてある。
 
 異常な突現変異のカブの種からできた野菜を食べるのは不気味だな。

 とにかく、種を外国から輸入するのは自給率から考えると危険な面を含んでいる。
 日本の多くの種は外国産。外国が種を売らなければ、野菜の生産が0になり、40%の自給率がもっと下がってしまう。
 外国が本気で日本に食料と種を売らなければ、日本人の多くは、餓死してしまう。
 
 だから、来年も育つ種があるかどうかは、極めて重要な話なのである。
固定種の種が手に入れば、とてもいい。それが地元の在来種ならば、育てやすいはずだ。

 私は、自国の自主独立のためには、経済的自立、軍事的自立とともに、食料の自立も必要と考えている。私が農作業に取り組む理由の一つは、自国の自主独立、自分の自由のためというものなのである。

 現状、私が昨年のもので育てているのは、里芋、サツマイモ、大豆(津久井在来)、それから芽の出たタマネギをじか植えしたものである。種を取っているのは、津久井在来だけである。

 ところが、友人が来年も使える種を育てられる固定種を専門に扱う種屋さんがあることを教えてくれた。

 野口種苗研究所
 http://noguchiseed.com/

 これからは、この店に種を注文することを考えていきたいと思った。

 御紹介に感謝します。
by isehyakusyou | 2012-05-08 23:30
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