数年前、台湾出身の方から「空芯菜」を作ってほしいと頼まれた。
私は、小林よしのりの「台湾論」、李登輝の「台湾の主張」、蔡焜燦の「台湾人と日本精神」、謝雅梅の「台湾は今日も日本晴れ」など数冊の台湾の本を読んでいたし、それで、台湾には、日本だった時代があり、日本に影響を受けた歴史も知っていたし、台湾がおそらく世界一の親日国であり、(「哈日族」(ハーリーズ・台湾人で日本マニアの人たち)という言葉もある)東日本大震災の時の義捐金が世界一多額だったことも知っていた。
そういうこともあり、台湾には親近感を抱いているので、何とか、空芯菜を作ってあげたいなと思っていた。故郷を離れて懐かしい味を食べたい気持ちはみんな同じだと思った。
ところが空芯菜は種すら売っていない。
一度だけ苗を見つけたことがある程度。
それで探していた。
一昨年、空芯菜とは、エン菜という名前だということがわかった。
空芯菜は、台湾名、エン菜は中国名だったのだ。
それでエン菜で探すと、種があちこちで売っていた。
野口の種で買って、昨年植えた。
失敗した。
畑に種を直播したのだが、芽が出ても、雑草に負けて、育たない。ほんの少ししか取れなかった。
それで考えた。ある程度、苗が大きくなれば、雑草に負けない。そのためには、ある程度まで雑草のないところで大きくしよう。
加えて、台湾でできる野菜だ。暑い気候が好きで、雨が好きに違いないと考えた。
今年はポットで育てた。5月後半~6月半ばの暑くなってから種をまいた。
以下の写真の左はポットで育てた空心菜の苗、右はキュウリの苗。水遣りは欠かせない。
20cmくらい大きくなって植えて、水もその後、ちゃんとあげた。
きちんと大きくなって、今年は空芯菜の豊作だった。
台湾の人に喜ばれたのは言うまでもない。
ああ、日台友好。たくさんの義捐金を台湾の皆様ありがとうございました。
下は、今の空心菜。