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NHKについて考える

 NHKの報道について、また、偏向というか情報操作を感じたので書きます。

 1月21日午後7時のニュースで、イスラム国に捕まり危険な状態にいる二人の方についての情報が流された。
 この事件については未解決で期限が迫っているが、お二人の無事の帰国を祈る。

 しかし、そのNHK報道について、情報操作を感じる。

 一方の後藤さんについては良心的ジャーナリストということについて強調し、この方の講演に感動した女子生徒のインタビューまで放送した。

 一方、湯川さんについては、千葉県出身と述べただけ。どういう立場か一切触れていない。

 なぜ二人の経歴について、こんな違いが放送にあるのか?

 湯川さんは、以前捕まったとき、民間軍事会社を経営する人物との報道があった。
 インターネットで調べると、この人は、もともとモデルガン店を経営し失敗、その後、民間軍事会社を作り、実戦経験が必要と思い、あの危険な場所に自分で赴いた経歴がある。
 自分のファイスブックに「HARUNA YUKAWA」の名で実弾を撃っている場面も載せているとある。
 ファイスブックをやってない私でも、銃を手にした写真までは見られたし、youtubeで本人のAK47の実弾射撃映像も見られる。
https://www.youtube.com/watch?v=K9-aChHGxPE#t=12

 民間軍事会社を設立し、こうした映像を載せた人物が、自分で危険な紛争地域へ行ったら、危険だろう。

 しかしこうした情報は流れなかった。

 良心的ジャーナリストである後藤さんの情報は流されたのに。

 なぜ?

 良心的ジャーナリストなど戦いを挑んでない人々を殺すのはひどい凶暴な行動だと私も思うし、やめてほしい。殺人の中止、お二人の解放、無事の帰国を祈る。
 しかし民間軍事会社の代表が、インターネットにも銃発射の動画を載せ、銃を持って、紛争地域に行って危険なめにあうのはイスラム国の残虐さだけが原因ではないだろう。

 一連のニュースでイスラム国の凶暴さが強調される。
 
 しかし、アメリカのイラクで行ってきた凶暴な行動は報道されない。
 アメリカは、イラクに大量破壊兵器がないのに、あると言い張って、イラクに戦争をしかけた。イラクに海外から派兵し、ミサイルと打ち込み、戦争を繰り広げた。イラク人の一般人の犠牲もある。

 最近、マイケルムーアの「華氏911」を再度見たが、大量破壊兵器もない、アルカイダとの関係のないイラクと、大義のない戦争をアメリカが始めて、アメリカの貧しい若者を戦争に追いやり、石油利権を奪い、イラク人を死に追いやったり生活を破壊する、アメリカの裕福層の姿がたくさんの動画を駆使して描かれていた。
 イラク人がアメリカに憤る理由はあると思う。
 なぜ、NHKは、一言でも「イスラム国の活動の背景には、アメリカのイラク戦争で生活を壊された被害者が怒りがある」と言わないのか?

 一方的にイスラム国が悪くて、アメリカが善という論理はありえない。むしろ、はじめに戦争を一方的に仕掛けたのはアメリカじゃないか。

 この二つの報道されない事実を見て思うのは、NHKが、イスラム国は凶暴でひどい奴らだというイメージを国民に植え付けようとしているのではないかということだ。
 イスラム国は残虐、イスラム国のテロは残虐で許すことはできない、そういうイメージを国民に伝えようとしているのではないか?(アメリカの残虐性は報道しないのに)

 その先にあるのが集団的自衛権による、イスラム国への自衛隊派遣ということでないことを願う。 
 
by isehyakusyou | 2015-01-23 10:17
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