イスラエル

 私はイスラエルやユダヤ人は特別な人たちだと思っている。
 いろんな意味で。
 
 現在の世界を見ると、一神教のキリスト教が大きな勢力で、欧米はキリスト教。そしてキリスト教は、イスラムとは複雑な関係にある。

 しかし、多くの日本人は、実は、キリスト教とイスラム教は兄弟宗教だということを知っているだろうか?

 キリスト教とイスラム教は、旧約聖書から派生した兄弟宗教なのだ。イスラムの聖典、コーランでも、キリストは、優れた預言者として評価されているし、イエスの母、マリアについての記述がコーランにある。

 大本の旧約聖書は言うまでもなく、ユダヤ教、イスラエル民族の聖典だ。

 だから、キリスト教、イスラム教ともユダヤ人、イスラエル人とは無関係ではいられない。

 旧約聖書には、神からの言葉で、カナンの沃野は、イスラエル民族のものだという言葉がある。

 もちろん、これは紀元前のずっと昔の話でこれをそのまま現代に当てはめるのは、どうかと思うが。20世紀のイスラエル国建国の宗教的論拠になっているのだろう。

 だが、実はこれにも裏がある。
 このことは、多くの欧米人は触れないが、現在のユダヤ人は、果たして、旧約聖書時代のユダヤ人と同じなのかという疑問がある。

 現在のユダヤ人は、おおく白人である。アメリカの中枢にいる人たち、欧米の文化の中で活躍した人たち、例えば、マルクス、フロイト、アインシュタイン、チャップリン、キッシンジャーを見ればわかる。
 しかし、中東に住んでいた古代(紀元前の)ユダヤ人たちは白人だろうか?
 
 たぶん違うだろう。 
 旧約聖書時代のユダヤ人は有色人種だろう。

 ユダヤ人にはアシュケナジー・ユダヤ人とステファラディ・ユダヤ人がいて、アシュケナジーは白人、ステファラディは有色人種らしい。

 では、なぜ、白人ユダヤ人がいるのか?

 それは、ハザール人というカスピ海周辺に住んでいた白人たちが、ユダヤ教に紀元後に改宗してユダヤ教徒になり、そこから、白人ユダヤ人が誕生したということらしい。

 私は小滝透という人の「神の世界史・ユダヤ教」という本で読んだ。

 ポールジョンソンという人のユダヤ人の歴史という本には、ハザール人について書いてなかった。

 白人ユダヤ人がハザール系で、旧約聖書のユダヤ人とは別だということになれば、現在のイスラエル国家の宗教的意味合いが違ってくる。宗教的正当性が揺らぐから、ハザール人の話はあまり出ないようになっているのだろうか。

 白人ユダヤ人はアメリカの中枢にたくさんいて、アメリカを動かす大きな勢力であることは間違いないだろう。世界的大富豪の一族、ロスチャイルドもユダヤ人だ。

 旧約聖書とユダヤ人は、今でも世界全体に大きな影響力を持っている。

 『トランプ大統領は就任演説で敬虔(けいけん)なクリスチャン(プロテスタント)信者で、宗教に関する著作が多い佐藤さんが敏感に反応したのは、聖書の引用部分だった。

 「神の民が団結して生きていることができたら、どれほどすばらしいことでしょうか」

 佐藤さんは「これは旧約聖書の『詩編』133編の一節です」と指摘。そしてこの「都に上る歌。ダビデの詩」が意味するものを「ヤーウェ(神)の教えに基づく世界支配は、シオン(イスラエル)から広められるという意味。ダビデ王を理想としたメシアニズム(救世主信仰)を典型的に示す内容です」と解説した。』(スポーツ報知2017年1月22日)佐藤さんとは、佐藤優氏のこと。佐藤優氏は、トランプ大統領と同じカルバン派のキリスト者。

詩編133編
「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。

かぐわしい油が頭に注がれ、ひげに滴り
 衣の襟に垂れるアロンのひげに滴り

ヘルモンにおく露のように
シオンの山々に滴り落ちる。
シオンで、主は布告された
祝福と、とこしえの命を。」

 油が頭に注がれるとは、神に選ばれた支配者、救世主になるための儀式。(キリストとは油注がれた者という意味だ。)

 アロンとはユダヤの指導的宗教者の名前(モーゼの兄)。

 アメリカ大統領が就任演説で旧約聖書を引用するのはおそらく異例だろう。しかも、ユダヤ宗教家に支配者の印の油が注がれる個所を引用するとは。

 あの暴言王、トランプ氏は、ユダヤ人、イスラエルには最高の賛美と忠誠を伝えたのだ。

 イスラエル人は特別だとしか思えない。

 ユダヤ教は、旧約聖書とタルムードにより成り立っている。

 しかしタルムードは普通手に入らないし、読めない。

 しかし、タルムードの中には、他民族をゴイーム(家畜)と呼び差別し、ユダヤ人が異民族を騙していいと書かれた箇所があるといううわさがある。確かめられない。タルムードが手に入らないから。

 私は、旧約聖書を読み、ユダヤ人の歴史を読み、すごいと思っている。
 迫害、逆境、矛盾に耐え、長年生き延びた民族。
 今でもアメリカを、世界を動かす民族。
 謎に満ちた宗教的民族。
 イスラエル民族。

 一言では言い表せない、不思議な民族だ。

 日本人がこの民族について無知ならば、世界を見誤るのではないかと心配だ。
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by isehyakusyou | 2017-03-10 20:36 | Comments(0)
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