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TPPと遺伝子組み換え栽培と表示について

 政府はTPPで遺伝子組み換え表示などで変更はないと発表した。 
 
「 一方、懸念されてきた輸入食品の安全基準では、各国が世界基準より厳しくできる世界貿易機関(WTO)の協定を踏まえた内容となり、検疫などで「制度変更が必要な規定はない」と渋谷和久・内閣審議官が5日に発表した。」(朝日デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASHBQ61RMHBQULFA02J.html

 もしTPPが締結された場合、遺伝子組み換え表示について、これで安心なのか?

 調べてみた。

 まず、TPP訴訟の会などで聞いた話によれば、遺伝子組み換え表示については、すぐに表示がなくならないとしても、今以上の厳しい厳密な表示は極めて困難になったと聞いた。
 そりゃISD条項もあるし、投資家と多国籍企業の利益に反する新しい法律や規制ができにくくなることは素人でも安易に想像がつく。

 では現在の表示義務とは、どのようなものか?

 「大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤを使った加工食品には、遺伝子組換え農産物の使用の有無についての表示があります」
http://www.maff.go.jp/j/fs/f_label/f_processed/gene.html
(農林水産省。遺伝子組み換えの表示)

 なるほど、大豆、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿、アルファルファ、てん菜、パパイヤには表示がある。(義務とは書いてないが)

 逆に言うとその他の穀物や野菜には表示義務がないのだ。

 それは、なぜかと言うと以下の理由だ。

 「日本では、遺伝子組換え食品の安全性の評価を、内閣府食品安全委員会が行っています(平成15年6月までは厚生労働省)。安全性に問題がないと判断された遺伝子組換え食品だけが、流通することを認められています。
次の農産物については、わが国で安全性が確認され、流通が認められている遺伝子組換え品種があります。
大豆(枝豆、大豆もやしを含む)、とうもろこし、ばれいしょ、なたね、綿実、アルファルファ、てん菜、パパイヤ 」
(上記のホームページ)

 上記の大豆など6品目以外の作物は、遺伝子組み換え作物の流通が、内閣府食品安全委員会により安全だとされず、流通していない。

 しかし、今後、内閣府食品安全委員会が、他の遺伝子組換え作物を安全と認めたらどうなるだろうか?

 当然、流通することになる。

 米は?麦は?大根やネギや菜っ葉は?キュウリやトマトは?
 野菜は6種類だけではない。

 TPPが妥結されたら、多国籍企業が、内閣府に他の野菜も安全と認めろと圧力をかける可能性だって十分あるだろう。

 その際、遺伝子組み換え表示はされるだろうか?

 ISD条項を持つ、多国籍企業が利益に反する新しい規制を作ることを反対して、規制はできにくいことは上記の通りだ。

 問題は、表示だけでないのだ。内閣府食品安全委員会が流通を認めるかどうかが実は大変重要な点になるのだ。

 さて、みなさん、ところで、現在、日本で遺伝子組み換え作物の栽培が法的に認められているだろうか?

 これは私は最近調べたのだが、答えはYESだ。
 一定条件を満たせば、遺伝子組み換え作物を日本で栽培しても問題はないのだ。

「神奈川県内で、遺伝子組換え作物(カルタヘナ法に基づき第一種使用(栽培)が承認されたものに限る)を屋外等で栽培する場合には、一般作物(遺伝子組換えでない作物)への交雑等の防止を図るため、条例に基づき県知事への届出が必要です。」
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7227/
(地域によっては条例で禁止している地域があるかもしれないが)

 2004年、カタルヘナ法という法律が決まり、それに従って一定条件で遺伝子組み換え農業はできる。

 カタルヘナ法は、「日本国内において、遺伝子組換え生物の使用等について規制をし、生物多様性条約カルタヘナ議定書を適切に運用するための法律」であり、2004年に決まり、その条件に合えば、遺伝子組み換え作物の栽培はできるのだ。
 http://www.bch.biodic.go.jp/cartagena/s_03.html

 こうした情報はあまり流れていない。現に私自身つい最近まで遺伝子組み換え作物栽培は法律で禁止されていると思い込んでいた。あまり情報を流さない形でいろいろな事態が進行しているのだ。

 条件を満たせば、遺伝子組み換え栽培はできるし、内閣府が流通を認めたら流通できてしまうし、新しい表示法律がISDその他で反対されて、できなければ、遺伝子組み換え作物や加工品は、表示なしに出回る可能性がある。

 ところで皆さん、遺伝子組み換え作物原料の食べ物をあなたは食べてないとお考えだろうか?

 答えはNOだ。(私も食べています)

 遺伝子組み換えの加工品は、遺伝子組み換え由来のDNAが検出されなければ、表示の義務はない。

 それで、大豆油、コーン油、サラダ油のほとんどは、遺伝子組み換え大豆やコーンが原料で出来ている。また味噌、醤油も遺伝子組み換え原料でも表示はいらない。それから、コーンから作る甘味料も遺伝子組み換え作物原料でできている。これは厚生労働省もはっきり書いている。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/idenshi/index.html?utm_source=weibolife.appspot.com
(厚生労働省の遺伝子組み換えの安全性について。消費者向けパンフレット)
 
 外食や市販の油もの食品、甘い食品はほとんど遺伝子組み換え作物が原料なのだ。
 コーンスナック、ポテチ、ジュース、アイス、外食の油ものはすべてだろう。だって原料が安くて表示義務がないんだから。

 多くのマスコミはこうした事態を伝えない。情報統制だろう。スポンサーの意向に反したら大変だ。

 このように情報は流れないで、事態は進んでいく。
 
 こうした状態で、はたして上記6種類以外の遺伝子組み換え作物が流通したらどうなるか?
 マスコミは報じない。こっそり沈黙の内に行われていく。意識的に調べないとわからない。

 しかし政府は言うだろう「ちゃんと公表してますよ。ホームページを見れば隠してないことがわかりますよね。」
 確かにね。

 でも私も最近まで知らなかった。マスコミもおそらく報道してない。

 こうして沈黙の内にTPPの影響が市民生活に及ぶ、気が付かないうちに。
 だから意識して調べないとだめだ。

 遺伝子組み換え作物を何で食べちゃいけないの?という疑問もあるでしょう。
 遺伝子組み換え自体も私は危険を感じる。しかし、遺伝子組み換え作物はラウンドアップという強力な農薬でも死なないように遺伝子組み換えされている。だから遺伝子組み換え作物を食べるとは、ラウンドアップも食べるということだ。

 遺伝子組み換え作物を2年食べたラットの実験結果がある。(この実験もモンサントに邪魔されないよう慎重に行われた。DVD「世界が食べられない日」を見るとわかる。)
 そのラットの写真。大きな腫瘍が見えるでしょう。
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 遺伝子組み換え作物の多国籍企業モンサントに対しては、その極悪非道な仕打ち(農民を自殺に追い込むほど借金地獄に突き落としている)のため世界中でモンサント反対デモが行われている。
http://健康法.jp/archives/491

 日本でも小規模ながら、モンサント反対デモが行われて、私は参加した。

 最後にグリンピースの示す遺伝子組み換え原料食品の表とアメリカの遺伝子組み換え食品表示反対企業を出します。
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「GMO(遺伝子組み換え食品)の表示に反対する企業をボイコットしよう」というチラシ。
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by isehyakusyou | 2015-11-18 19:13 | Comments(2)

TPP最新情報

 私はTPP交渉差止・違憲訴訟の会に入会して、先日、第二回口頭弁論というのに東京地方裁判所に行ってきた。神様の導きか抽選にあたり、裁判の傍聴ができた。

 抽選の当たらなかった人向けの報告会があり、裁判終了後合流して話を聞いた。

 興味深い話がたくさんあったが、まず、わかりやすい最新情報をいくつかお伝えします。

 1 TPPの大筋合意はなかった。
 「大筋合意と言っても覚書などはなく、何が合意されたのかは誰にもわからない。日本記者が『これは何といったらいいのか。原則的に合意(つまり大筋合意)ということなのか』と聞いたが、フロマン米通商代表部は答えなかった。内容はまだ詰まってなかったのだ」(訴訟の会・TPP新聞より)


 2 TPPの正文は、英語、フランス語、スペイン語のみ作られる。日本語バージョン正文はない。
   日本政府は「TPP交渉に後から入ったから日本語バージョンはない」と説明したそうだが、それは嘘。フランス語バージョンがあるのは、後から入ったカナダのためだ。日本語バージョンがないのは、日本が軽く見られ、かつ交渉力がないから。
 現在の英語バージョンは、インターネットで見られるが、5~6000ページあると。

 3 TPPの英語バージョンの日本語翻訳は現在ない。政府もいつまでに作るなどの話は現在のところない。

 今までの条約などでも、日本語訳は微妙にニュアンスをソフトにしたり曖昧にしたりする場合があり、英文の厳しい言い方と違う場合があった。もし翻訳されても、正文は、あくまでも、英語。日本語訳が曖昧な言い方をして国民に説明しても、日本語訳TPPは、実務面で現実的な役に立たない。交渉や法律などの変更の基準は英文だ。
 一般国民には、TPP正文の法律用語一杯の英語を理解することは簡単にできないだろう。自分の生活を脅かす法律変更があっても、「この英語に理由は書いてある。あなたが、これを正確に理解してから議論しようね」となる。

 TPPの英文訳などを政府がしないのは、「国民に十分な情報提供を行い、幅広い国民的議論を行うように措置すること」というTPP国会決議に違反しているだろう。しかも、臨時国会も開かれず、それを国会決議違反を指摘する場面も作らない。

 おかしすぎる。

 4 TPPには膨大なサイドレターがある。
 5~6000ページの英文の他に、サイドレターが膨大にあり、それが現実の交渉の基準になる。サイドレターは4年間出されない。秘密のサイドレターでいろいろなことが変えられる可能性が高い。米韓FTAではサイドレターが重要な意味を持った場合があったと。

 こうしたことを見るとTPPの全貌・正確な内容を見ることはかなり困難なようだ。
 どうアプローチするかは課題だ。

 5 日米並行協議があり、それとTPPが協力し合って、日米の貿易を決めている。日米並行協議の内容も秘密である。

 こうして見ると国民に知らせず、いろいろな変化を起こそうとしているとしか思えない。

 誰のためのTPPなのか?

 それからTPP違憲訴訟の会の情報。

 12月20日PM渋谷ハチ公前でTPP反対デモ

 2016年2月22日第三回 口頭弁論。東京地方裁判所

 2016年4月11日第四回 口頭弁論。東京地方裁判所
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by isehyakusyou | 2015-11-18 12:23 | Comments(0)

ジャパンハンドラー(日本を調教する人)に日本政府は勲章を与えた

 11月6日の東京新聞によると、日本政府は、ジャパンハンドラー(日本調教者)と言われるアーミテージ氏に旭日章の最上位勲章である旭日大綬章を与えたとある。

 このアーミテージ氏は、アーミテージ・ナイ報告書の作者です。山本太郎議員は、国会答弁で、「日本の政策は、第三次アーミテージ・ナイ報告書の完全コピーだ。原発再稼働、TPP参加、集団的自衛権などみんな書いてある。この通り政府は実施している。」という内容を発言している。
https://www.youtube.com/watch?v=G04JBTbuWMo
(13分付近)

 アーミテージ氏はジャパンハンドラーと呼ばれ、それは日本を調教する人という意味だ。調教とは、人間が牛や馬などの家畜を訓練するということだ。

 日本を調教する人と呼ばれた人に日本政府は最高位の勲章を与えた。そして、その調教者の支持通りの政策を行う日本政府。

 アーミテージ氏が日本の利益を考えて、報告書を出したとは私には到底思えない。アメリカの富裕層1%の利益のために日本がどう動くべきかを書いたに違いないと思う。
 じゃなければジャパンハンドラーなどと呼ばれるはずはない。ジャパンハンドラーという言い方は、日本人はアメリカの富裕層に利益をもたらす家畜だという侮辱的表現だと思う。
 
 屈辱的すぎる。

 私は、そんな人に勲章を与える奴隷根性の政府の下で生きたくない。自主独立の政府の下で国民のための政治の中で生きたいです。

 こういうことしているから私は政府がますます信用できなくなる。

 まず、日本政府と日本人は、「ジャパンハンドラーという言い方は屈辱的だから、そういう差別的言い方はしないでほしい」と抗議すべきだろう。
 誇りある国ならば。

 それからジャパンハンドラーの提案の完全コピー政策はやめてほしい。

 誰のための日本なんだ。
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by isehyakusyou | 2015-11-18 10:45 | Comments(0)