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自民党改憲草案批判2・ 国民主権について

 今回は、前回の自民党改憲草案批判1に補足したい。
 内容は、ほとんどは弁護士さんによるものが中心だが、近代的個人主義については、私なりの理解も加えている。

 現在の日本国憲法では国民主権が強く謳われている。

「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」(日本国憲法前文)

 国民主権とは、国民が国政おいて主人公である権利をもつということなのだ。
 自分の生活に引き寄せて、言い換えれば、国民が自分の生き方を決める際に、つまり自分の生活を決める際に、あらゆる制限を政治的に受けないということなのある。

 国民の自分の生活を決める権利(自由)は、あらゆるものの上位に立つ。伝統、因習、自民党のいう公、宗教などよりも国民の権利(自由)は上位に立ち、伝統、因習、公、宗教の制限を受けない。
 これは極めて、近代的個人主義的な価値観だ。
 日本国憲法は、そうした近代的個人主義の上に立っている。日本だけでなく欧米など先進国の憲法も近代的個人主義の上に立っている。

 もちろん、その中で伝統、公、因習、宗教などを重んじ、自己よりも高いものとして生きる生き方は認められている。それはそれでいい。しかし、それは、近代的個人が、自分の自由な選択で選んだものなのだ。
 ある個人がある伝統やある宗教を撰んでそれで自分を律して生きていくのは問題ない。
 が、それを他人に強要することは赦されない。強制するのは人間もしてはいけないし、国も強制してはいけない。国が伝統、公、因習、宗教を国民に強制してはならないのだ。
 (個人が別の個人を説得や説明するのは構わない。しかし強制はできないし、してはならない。また政府や公共団体は、個人に宗教などの価値観を提供してはならない。政教分離とはそういう意味だ。)

 しかし、ただ、一つだけ個人の自由な選択の権利を制限できるものがある。それは、他人の権利だ。他人の 自由な選択の権利だ。
 他人の自由だけが、個人の権利を制限できる。同じ同等な権利だから。
 そこに調整が必要になる。その多くの人の権利がぶつかり合わないようにすることが、日本国憲法における「公共の福祉」というものなのだ。

「第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」(日本国憲法より)


 第十三条の「公共の福祉」とは、自分の権利と他人の権利がぶつかる際に設定されるお互いの権利が調和した状態を指す。他人の権利とぶつかる場合以外の場合は、国民の権利は制限されない。

 他人の権利以外の理由で、国民の権利を制限されないことが、第十一条の「 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。」という条文で示されている。

 自民党改憲草案が問題なのは、公を国民に強制し、近代的個人主義の国民の自由を奪うがゆえに、近代憲法の根本(立憲主義)を否定するからなのだ。

 自民党も他人の権利以外の理由で、国民の権利を制限することを明言している。

「意味が曖昧である「公共の福祉」という文言を「公益及び公の秩序」と改正することにより、その曖昧さの解消を図るとともに、憲法によって保障される基本的人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるものではないことを明らかにしたものです。」(自民党改憲草案Q&A・自民党)



 また、自民党改憲草案では、日本国憲法第十三条で書かれた「個人」という言葉がなくなっている。

「全て国民は、人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公益及び公の秩序に反しない限り、
立法その他の国政の上で、最大限に尊重されなければならない。」(自民党改憲草案13条)

 個人から人への変更も、近代的個人主義を否定して、国民を、国の一部として規定しようとする自民党改憲案の特徴を示している。

 
(個人的感想だが、守秘義務違反者を処罰もせず、隠蔽しようとして、その隠蔽者も処罰しようとせず、ほっかむりしている人々が、公とか言って、国民の権利を制限しようとしているのは、おかしいだろう。公とは、自民党とその関係者の利益なのか?と皮肉が言いたくなる。)
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by isehyakusyou | 2016-04-28 12:19 | Comments(0)

夏野菜の準備・2

 今年の苗部隊の布陣は、ナス8(長ナス2、水ナス1)、アイコ(ミニトマト)6、麗夏(中玉トマト)4、甘トウガラシ4、ピーマン4.
 後発の種部隊は、まだ芽が出るか未知数。後に続いてほしい。
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 キュウリの苗は、8.後に、相模半白の種。農協の種を続ける。
 キュウリにはコンパニオンプランツの長ネギを同時に植えた。
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by isehyakusyou | 2016-04-24 21:48 | Comments(0)

夏野菜の準備1・とうもろこし

 夏野菜の準備をしている。
 去年、友達と食べる当日の朝、ハクビシン食べられたとうもろこし。
 今年は、防衛のため、昨年以上に、厳重な網を囲う。
 一回目の種まきは終わっている。
 今年はスーパーマロンが農協で売っていないので、インターネットで取り寄せた。
 農協にあるのは「一代交配」と書いてあるのばかり。なぜ?
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by isehyakusyou | 2016-04-24 21:42 | Comments(0)

自民党改憲草案批判1 立憲主義を否定する自民党改憲案

 最近、弁護士さんに自民党改憲草案についての話を伺った。
 その話を何回かに分けて書きます。

 以下、弁護士さんの話。

 「まず、憲法とは立憲主義に基づいて作られている。
 立憲主義とは、『憲法とは権力者の権力の乱用を防ぐためにある』ということ。
 これ高校受験でも出題された、中学生の常識だ。
 憲法は権力者の暴走を防ぎ、法律は国民の暴走を防ぐ。役割が反対だ。
 そうしたことは法律の常識だ。
 ところが、自民党の改憲草案は、国民の権利を制限している。
 しかも、自民党改憲事務局長の磯崎洋輔氏はツイッターに中学生の常識の立憲主義について『立憲主義を聞いたことがない』と書き込み高校生から批判された事件を起こして謝罪している。

 こうした人が自民党改憲案を進めている。またい自民党は法曹会全体が違憲とした安保法案を通した。立憲主義を制限している自民党改憲案を弁護士はみなあり得ない案と考えている。」

 私は、「日本はなぜ基地と原発を止められないのか」(矢部宏治、集英社)という本を読んだ。
 その中にはこうあった。
 「(自民党改憲)草案を見て、国連人権理事会をはじめ世界の有識者が腰を抜かすほど驚いたのです。
 『これは何世紀前の憲法なのですか』と。
 近代憲法というのは、権力者が国民に向かって『このように暮らせ』と命令するためのものではなく、あくまでも主権者である国民が、権力者が自分たちの人権を侵害しないよう、しばりをかけるために存在する。これを『立憲主義』といいます。日本という先進国の指導者たちが、そうした『近代憲法』という言葉の意味をまったく理解していないことがあきらかになったのです。」(117ページ)

 私は弁護士さんに「世界の法学者は自民党改憲草案に驚いたらしいですね。」と聞いたら、弁護士さんは「笑ったんじゃないですか?」と答えた。

 ある別の弁護士さんは、「この憲法草案を読んで日本人がこうした改憲草案を作った党を支持しないと思った。しかし、過半数を獲得したことを見て、法の世界だけでなく、政治にも積極的に関わらなければいけないと考えた」という話をしてくれた。
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by isehyakusyou | 2016-04-16 21:28 | Comments(2)

西川議員の「TPPの真実」、自民党の隠蔽

 今日4月12日の東京新聞に昨日の玉木議員の話が細かく記事になっていた。その一部を記す。

 民進党がTPPの交渉過程の情報の提出を要請した。すると、すべてがタイトル以外は黒塗りの情報公開がなされた。

 野党は「外交文書に制約があることは理解するが、句読点も含めてすべて塗りつぶした文書は見たことがない。過度な情報隠蔽と言わざるを得ない」と批判。

 しかし、 自民党の衆議院TPP特別委員会委員長の西川議員という人が「TPPの真実」という黒塗り資料の内容を含む情報を暴露した本を5月6日に中央公論新社から出版予定であった。が延期になった。そのげら刷りを民進党も入手し、東京新聞も入手した。

 その件を国会で民進党が追求すると、自民党石原伸晃議員は、「委員が示した白い印刷物の束が何か認識していないので答弁できない」と発言。

 しかし、それで混乱した委員会の中で録音マイクが動き続けていて、西川議員の発言が録音されていた。
「あれ(感謝の一文)は今の新しいやつからは消えているんですよ。自分できれいに整理したやつじゃなくて一番古いものが出ている」と発言。
 東京新聞は、「石原担当大臣が知らぬ存ぜぬと逃げたにも関わらず、当の西川氏が自身の著書だと認めてしまったのだ」と評している。


 私が考えるに、政府が黒塗りにした資料を本にするなんて守秘義務違反ではないか?
 犯罪行為ではないか?
 もし、公務員が外部に漏らしてはいけない情報を、インターネットに載せたとする。
 間違いなく守秘義務違反で処罰を受けるだろう。
 それを知らぬ存ぜぬで押し通そうとしているのは、犯罪行為だ。
 しかもテレビではっきりその声が聞こえるように報道され、犯罪の証拠が示されて、全国に流れたのに、知らぬ存ぜぬはどう考えてもおかしい。犯罪の隠蔽じゃないか。
 それを押し通そうなんて、社会のルールの無視、自分たちの犯罪の容認じゃないか。
 しかも昨日はその報道をYOUTUBEで見ようとしたが、見られない。
 隠蔽。
 身内の犯罪がばれても、隠そうとして、ちゃんとした謝罪も、説明も、処罰もしないなんて、考えられない。こんなおかしなことを平然とする人たちがTPPを進め、さらに改憲まで考えているとは!

 私は、TPPの交渉内容はできるかぎり国民に示すべきだと考えている。

 しかし、政府で決めた守秘義務の違反者を知らぬ存ぜぬでやりすごそうなどというのは、本当にひどい犯罪だと思う。
 一般公務員が、そんなことをしたら確実に処罰だ。

 それを隠蔽して、免れようとしているのは、なぜだ。自民党の議員という権力者は正当な罰を受けなくてもいいのか。
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by isehyakusyou | 2016-04-13 00:02 | Comments(11)

TPP国会論戦 玉木雄一郎議員と西川公也議員「TPPの真実」

 今日はTPP訴訟の会に行ってきた。

 そこで現在、TPP論戦を国会で行っている。玉木議員が出てきて少し話をした。

 TPP交渉過程を情報公開したら、タイトル以外、完全黒塗りの文書が政府から出された。

 確かに4年間、秘密になっているので黒塗り部分があることは想定していた。しかし、今まで、甘利大臣が子会で交渉過程について、お米に関して、アメリカが7億円、日本が5億円で意見の違いがあるという話をしていた。7億円に決まったなどの情報もあり、すべてが黒塗りなのはおかしいと話していた。

 また驚くべきは、その秘密の交渉過程を、西川公也議員というTPP対策委員長を務めた人が5月に著書として出版する予定だというのだ。

 そのタイトルが「TPPの真実」。

 玉木議員はそのコピーをもっていて、読んだと言う。だから文書自体は存在するのだ。

 ところが、玉木議員がそれを指摘したら、西川公也議員は「そんな本を書くつもりはない」と言った。

  しかも、国会で話し合いが中断している間の雑談が録音されており、その中で、西川議員が「自分できれいに整理したやつじゃなくて、一番古いのがでているんですよ」といった自身が書いた発言をしているのだと玉木議員が言っていた。
 バンキシャという番組で取り上げられたり、国会の中継のYOUTUBEで見られるという。

 私は家に帰って見てみた。

 するとその関連のYOUTUBE動画はみんな見られないようになっていた。

 でたあ。隠蔽。情報操作だ。都合の悪い真実は隠す。見られなくする。
 見られなくて残念だ。

 民進党のページでは見られた。

 https://www.minshin.jp/
 
 政府が黒塗りにして出した資料を、自民党TPP対策委員長が出版して儲けようとする。ばれたら隠す。自民党は、おかしいだろう。
 まえの丸山議員の発言も狂っていたし、今の自民党はおかしいと思う。

 大体、TPP訴訟の会の人が言っていたが、4年間秘密にする約束をする方がおかしい。国民に悪影響があると心配されていることを、なぜ平然と秘密にする約束をするのだ。他の条約では、交渉中には言わないが、終わったら公表し、こうして4年間公表しないのはじめてだと言っていた。
 やはり、公表=国民の不利益=国民の反対、ということを恐れているのだろう。
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by isehyakusyou | 2016-04-11 23:48

TPP国会論戦

 ようやくTPPの国会での検討が始まった。

 しかしニュースによると、資料はすべて黒塗りだ。

「環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案と関連法案の衆院特別委員会での審議をめぐり、自民党は5日、民進党が求めていた政府の交渉資料を、特別委の理事懇談会に提出した。ただ、全て黒塗りされ、内容は分からない状態だった。」

 この交渉資料というのはTPPの条約本文ではない。
 
 条約本文は、すでに仮訳ながら、翻訳され、政府のインターネットHPで見ることができる。

 また日本と他の外国が1対1で決めた、サイドレターというのも仮訳されている。

 そうしたものではなく、交渉資料とはTPPの国際交渉の実際の会議で話し合われた細かい記録やメモを指す。

 なぜ、野党がそれを求めたか理由と言えば、以下の理由による。
 TPP訴訟の会で聞いたのだが、こうした条約では、抽象的な文言が多く、具体的な内容を書いてない場合が多い、具体的な内容を決める際には、交渉で実際に話し合われた内容の記録が、重要な意味を持つ。交渉内容が、具体的内容を決めていくのだそうだ。だから、条約の実際的、具体的内容を吟味するためには、交渉経過の記録が必要になる。

 甘利氏の国会出席を求めたのも同じ理由による。
 野党は。現実的交渉内容を確認したいのだ。

 しかし、自民党から出された結果は、すべて黒塗りの交渉内容。

 すべてを隠したいというわけか?
 それだけ都合の悪い内容ばかりが書かれているというわけか。

 国民にも野党にも真実を知らせず、「契約のサインだけしろ」というわけか。

 おかしいくないか。

この黒塗りがTPPの国民への悪影響と恐ろしさを如実に示しているのではないか。

 そういえば、安倍首相は二日くらい前の国会で「私はTPPに反対したことは一度もない」と豪語したそうだ。

 自民党がかつて、「TPP断固反対、ぶれない、嘘つかない」というポスターを出したことが、現在の責任者に関係ないとでもいうのか?
 
 かつての問題が発覚した企業の現社長が、「昔のその問題は私と関係ない」という場合なんてあるのか?
 組織の長は、その組織の過去の問題も含めて責任があるんじゃないのか?
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by isehyakusyou | 2016-04-09 23:06 | Comments(4)