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芽の出たタマネギを植える実験・平成25年版・種が危ない編

 知人に、野口種苗店の主人、野口勲氏の書いた「種が危ない」を貸してもらった。
 それによると、今の種は、ほとんどF1というもので、まいても種ができないものらしい。
 どうして種ができないかというと、品種改良するのに、花の雄しべのない突然変異の株(花粉がない株)を使うからだという。雄しべがなければ、他の種類の花粉がなければ、種ができない。他の種類の花粉を、雌しべしかない突然変異の株の雌しべにつける。すると、安易に品種改良ができる。
(雄しべがあると、それをもぎ取る大変な作業が、必要になる。その膨大な作業の手間が省ける)。

 しかし、雄しべのない株の子供の種を育てても、雄しべのない株ができる。それで種ができない。

 野口氏は、そんな突然変異の雄しべのない植物を長年食べて、人間に異常がでないのかを危惧されている。
 
 なるほどと思った。これから、なるべく、野口種店の種で、育てようと思った。

 その、お礼に玉ねぎを、本を貸してくれた人にあげた。

 うちの玉ネギは三種類。三種類ともあげた。
 
 1 農協の苗OPで育てたもの
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 2 野口種苗店の「泉州中甲高黄玉葱」
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 3 秋に芽の出た玉ネギを植えたもの
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 「農協苗はもちろん、葱坊主はない。野口種苗店の種のものもなぜか、葱坊主はない。けど、芽が出た玉ネギから育てたもだけは、なぜか葱坊主があるんですよ」と教えてあげた。

 すると、その人が調べてくれて、玉ネギは、F1の種がほとんどで、みんな種ができないのだ、そうだ。
 その中で、芽の出た玉ネギを植えて、種ができると、それが固定種になる可能性があるらしい。
 そうすると、葱坊主ができる「芽の出た玉ネギ」の二代目株こそが、一番健康的な自然な玉ネギにあるのかもしれない。確かに芽の出た二代目玉ネギだけが今でもすっくと立って元気一杯だ。

 「人間が手を加えなければ、分蘗していくし、それで玉葱の方としては、子孫が残せていいわけだから、それが本来の玉葱なのかも。丸い、種のできない普通の玉葱は人間のエゴでできたものとも言えるかもしれません。」と私は、「芽の出た玉ネギを植えた実験報告」のコメントに書いたのに考えが足りなかった。もう一歩考えるべきだった。

 野口種苗店のホームページには、「泉州中甲高黄玉葱」について、「固定種の定番」と書いてある。野口種苗店が嘘を書くとも思えない。
 では、なぜ葱坊主ができないのか?野口種苗店のホームページでも種を採るためには、芽の出た二代目玉ネギを育てる必要があると書いてある。よく、わからない。野口種苗店にメールで問い合わせた。返事はいかに。
by isehyakusyou | 2013-06-20 21:18
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