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タマネギの種

最近は玉ねぎを野口種店の種で作っている。
 泉州中甲高黄大玉葱という種だ。昨年も作ったのだが、ネギ坊主ができなかった。ネギ坊主がないとは、花が咲かないということで、種ができないということだ。
 
 「なんで?野口種店の種は在来種で種のできる種類だ。よく売っている、F1の種のできない種類ではないはずだ。おかしい。」と思った。野口種店に問い合わせてみた。

 答えは、以下でした。野口種店の方、お忙しい中、ご返答ありがとうございました。

 「玉葱は、播種後三年目でないと開花しません。
初夏にできた玉葱を保存しておき、秋に植えてまた冬を越し、
三年目の梅雨どきに葱坊主が出ます。
球根が翌年開花するのも三年目だからです。
F1の玉葱も三年目なら開花します。ただ、雄性不稔ですから、
開花した葱坊主に雄しべがないだけです。」

 それで去年6月に収穫した玉ねぎを植えました。

 以下の一枚目の写真、左下のネギ坊主の出ているのが、去年の野口種店の種で育てた泉州中甲高黄大玉葱を再度、植えて大きくしたもの。ネギ坊主が見えるでしょう。まだネギ坊主は小さく、茎は短く細くて、成長の途中。
 右は今年種から育てたもの、向こうの畝は、農協の苗で育てたものです。ネギ坊主はありません。(右上にネギ坊主が見えるのは、その向こうにキュウリと一緒に植えかえた長ネギのネギ坊主です。長ネギは、一年でもネギ坊主ができます)

 二枚目の写真は、ネギ坊主付きの玉ねぎとネギ坊主なしの玉ねぎを抜いたもの。
 茎が伸びて長く太くなった茎の先に、ネギ坊主がついているのが見えるでしょう。
 短くてネギ坊主がないのが、一年目のもの。

 本当に種が取れたらまたここでお知らせします。

 その後ネギ坊主から玉ねぎの種は取れませんでした。
 なぜ?

 再度野口種店に問い合わせた。
 その答えに驚いた。

 結論から言うと、玉ねぎの種を取る場合、ネギ坊主に花ができたら、雨に当ててはいけないのだという。雨にあてると腐ってしまうとのこと。

 え~~っと驚愕。

 そうか、それでネギ坊主が茶色くなって駄目になったのか。

 だから梅雨の時期には、ハウスなどで雨除けしなければならず、多くは、その時期雨の少ない、北海道や瀬戸内で作るのだと。

 玉ねぎの種、恐るべし。
 それだけ奥深い生命の神秘があるんだなあ。

 玉ねぎの種一粒、玉ねぎ一玉にも、奥深い物語と必死な努力があるのか。

 すごい!

 ハウスのない私は来年どうするか、また考えます。


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by isehyakusyou | 2014-05-02 17:21
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