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農と食の関係者必読  多国籍企業の恐ろしい実態。「(株)貧困大国アメリカ」

 家族が「生産者と消費者とをつなぐ会」で食材を買っていて、そこの人から教えてもらった本。

 「(株)貧困大国アメリカ」  堤未果 著。岩波新書。

 この本はすごい本だ。
 まだ三分の二までしか読んでないけど、一刻も早く多くの人に知らせたいので紹介する。
 この本は農と食の安全、食物の自給率、食物自立に関心のあるすべての人が読まなければいけない本だ。
 私が、ぼんやり感じていた危惧感の内実がはっきり書いてある。
 「アメリカの食品安全近代化法」や「集団的自衛権、秘密保護法、TPPはアメリカの圧力ではないのか」などの記事を書いたとき、感じていた危惧感の内実がはっきり書いてある。

 元凶は、アメリカ政府ではないようだ。
 この本によれば、元凶は、多国籍企業のような巨大企業であり、そこが儲けるために、恐ろしい非人道的な所業をアメリカ国にでも、海外でも行っているのだ。

 例えば、イラクの小麦生産を、遺伝子組み換えの小麦で席巻するために、20万種もあった在来種の小麦を絶滅させた。そして、モンサントの遺伝子組み換え小麦、肥料、農薬を使ってしか農業ができないようにして、モンサントへの借金で、イラク農民を、奴隷のようにしてしまういうようなことをしてきた。
 ハイチでも、アルゼンチンでもそうされた。
 アメリカ本国でも中小の農家は、大企業に壊滅させられたみたいだ。
 農家は、借金で責められ、大企業の奴隷にような扱いを受けている。

 アメリカの政府でさえ、金の力で多国籍企業に動かされているらしい。

 その他、恐ろしいことがたくさん書いてある。
 
 TPPを日本が受け入れるとはそうなる可能性が高い。
 これは食物を使った植民地侵略であり、奴隷化とさえ思われる。

 これが現実なのだと思う。
 これを認識したうえで行動しなければならないと思った。

 この人の他の本では、「ルポ貧困大国アメリカ」、「ルポ貧困大国アメリカⅡ」があるみたいなので、購入したい。

 これを読んだら今すぐ、本屋に駆け込んでください。本当にお願いします。

 写真は7月1日国会議事堂前のデモ。
農と食の関係者必読  多国籍企業の恐ろしい実態。「(株)貧困大国アメリカ」_a0108371_13525473.jpg

by isehyakusyou | 2014-07-19 13:56
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