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TPPへの疑問に私なりにお答えします。

TPPについての質問を頂きました。コメントでは書ききれないと思われるので、ここに書きます。
1 TPPは秘密なのになぜ内容がわかるのか?
 もっともな質問です。
 きちんと説明すべきでした。
 TPPは自由貿易協定ですが、これはすでに世界のいくつかの国が結んでいるものです。これを見ることで大枠は理解できます。
 特に分かるのはアメリカと韓国で結んだ米韓FTAです。
 民主党や自民党の議員がアメリカに行き、TPPの内容を知ろうとしたときの返答は、「米韓FTAを見てくれ」「TPPで議論していることはすべて米韓FTAに盛り込まれている。」「TPPは米韓FTAの貿易自由化を強めたもの」との説明だったそうです。(「TPPすぐそこに迫る亡国の罠」郭洋春著から)
 以前私も引用しましたが、米韓FTAはインターネットでも英語ですが、見られます。
 また、ブルネイなど4カ国でスタートしたTPPの原案もインターネットで日本語翻訳が出ています。これを見れば大枠が理解できます。
 

 2 国民を疲弊させるTPPをなぜ自民党が進めるのか?

 この正解はわたしにはわかりません。自民党の知り合いもいないし、財界、政界、官僚、マスコミの有力者の知り合いもいないので。自民党の有力者の知り合いがいる人は聞いてほしいです。

 TPP反対の声は地方に強く、また、医師会や農協などにもあります。
http://www.med.or.jp/jma/nichii/tpp/

http://www.zenchu-ja.or.jp/food/tpp

http://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/www/contents/1363652024312/index.html

http://www.city.shibetsu.lg.jp/www/contents/1274234536183/activesqr/common/other/5334d7d0003.pdf#search='TPP%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%AE%E5%A3%B0%E3%81%AF%E5%9C%B0%E6%96%B9%E3%81%AB%E5%BC%B7%E3%81%8F'

http://sagashi-gikai.gijiroku.com/g07_IkenView.asp?SrchID=143&bunrui=&kword1=&kword2=

 なぜ自民党はこうした声に耳を傾けないのでしょう。

 自民党の動きには私には理解できないところがあります。
 例えば、原発は危険であり地震の多い日本では次の大地震が発生して次の原発事故がおきたら、生活上、健康上、経済上に大きな被害がでることは誰でも推測できることです。
 しかも原発を稼動しないで暑い夏を乗り切りました。
 原発は怖い、再稼動しないでほしいという国民の声はある。
 それなのに原発を推進している。
 なぜなのでしょう?
 日本国民の中には、原発を再稼動した方が都合がいいと考える人もいるでしょう。だから自民党は、原発賛成の国民の声を聞いたのかもしれません。

 野党時代、自民党はTPPの危険をよく理解していました。

 FAXNEWSという自民党の文書はそれを示しています。それがなぜ交渉を進めたのでしょうか?
https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/recapture/pdf/055.pdf#search='%E8%87%AA%E6%B0%91%E5%85%9A+%EF%BC%B4%EF%BC%B0%EF%BC%B0'

安倍首相は「自民党には交渉力、突破力がある」と言ったそうです。
 2013年3月8日の衆議院予算委員会での松野議員と岸田国務大臣のやり取りで「TPP交渉を開始した9カ国にだけ交渉を打ち切る権利があり、後から入ってきたメキシコ、カナダには交渉を打ち切る権利がない。(日本はメキシコ、カナダよりさらに後に交渉に入った。)また、それ以前に決めた条文を後から入った国(メキシコ、カナダ、日本)は、受け入れ再交渉できない。そうした新聞記事が3月7日に出ているがそれを安倍首相は把握しているかどうか」との質問があったそうです。岸田外相も安倍首相も「コメントするべきでない」と答えたそうです。(「TPPで日本支配をたくらむ者たちの正体」苫米地英人)
 そうした危険な事実を首相が「コメントすべきでない」ということは私には理解できません。なぜなのでしょう?

 TPPを推進したがったのはK団連のY倉元会長だそうです。この人が財力で政界に圧力をかけたという話です。
 彼はS友科学という会社の重役で、この会社は、遺伝子組換え農業を日本の導入したがっているモンサントという会社と提携しています。TPPでモンサントが日本の農に侵略をすれば、S友科学は儲かるでしょう。
 Y倉元会長も日本国民ですから、自民党は、「TPPを進めてほしい」という国民の声を聞いているという説明もできます。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65775032.html

 TPPの背後にある多国籍企業と富豪投資家は絶大な財力、権力、情報、を持っています。おそらく武力も。
 彼らは、自分たちの利益のために、アメリカの一般国民の生活を改変するほどの力を持っています。だから1%デモがアメリカで起きたのです。アメリカで搾取体制を作れるなら、アメリカの影響力の強い日本を変える力もあると思います。

 韓国FTAは韓国政府も国民も否定的でした。それを締結したのは以下の事情があったそうです。

 「アメリカはの世界の軍事的優位が経済的リーダーシップを支えている。韓国は安全保障の悪影響を懸念して、FTAを結んだ。」とアメリカの外交雑誌に書いてあるそうです。またアメリカのビジネスウィークという雑誌に、FTA交渉で、実際にアメリカの代表が韓国の責任者に「FTAが決まらないとソウルとワシントンの関係が悪化する」と告げて、締結を進めたそうです。中国、北朝鮮、日本に囲まれた韓国が米軍に守ってほしいならFTAを締結しろといったというわけです。(「TPPすぐそこに迫る亡国の罠」郭洋春著から)

 財力、権力、情報、軍事力を持つ人々が日本にどんな脅しをしているのか。私には想像できません。
by isehyakusyou | 2014-12-11 10:24
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