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TPP最新情報

 私はTPP交渉差止・違憲訴訟の会に入会して、先日、第二回口頭弁論というのに東京地方裁判所に行ってきた。神様の導きか抽選にあたり、裁判の傍聴ができた。

 抽選の当たらなかった人向けの報告会があり、裁判終了後合流して話を聞いた。

 興味深い話がたくさんあったが、まず、わかりやすい最新情報をいくつかお伝えします。

 1 TPPの大筋合意はなかった。
 「大筋合意と言っても覚書などはなく、何が合意されたのかは誰にもわからない。日本記者が『これは何といったらいいのか。原則的に合意(つまり大筋合意)ということなのか』と聞いたが、フロマン米通商代表部は答えなかった。内容はまだ詰まってなかったのだ」(訴訟の会・TPP新聞より)


 2 TPPの正文は、英語、フランス語、スペイン語のみ作られる。日本語バージョン正文はない。
   日本政府は「TPP交渉に後から入ったから日本語バージョンはない」と説明したそうだが、それは嘘。フランス語バージョンがあるのは、後から入ったカナダのためだ。日本語バージョンがないのは、日本が軽く見られ、かつ交渉力がないから。
 現在の英語バージョンは、インターネットで見られるが、5~6000ページあると。

 3 TPPの英語バージョンの日本語翻訳は現在ない。政府もいつまでに作るなどの話は現在のところない。

 今までの条約などでも、日本語訳は微妙にニュアンスをソフトにしたり曖昧にしたりする場合があり、英文の厳しい言い方と違う場合があった。もし翻訳されても、正文は、あくまでも、英語。日本語訳が曖昧な言い方をして国民に説明しても、日本語訳TPPは、実務面で現実的な役に立たない。交渉や法律などの変更の基準は英文だ。
 一般国民には、TPP正文の法律用語一杯の英語を理解することは簡単にできないだろう。自分の生活を脅かす法律変更があっても、「この英語に理由は書いてある。あなたが、これを正確に理解してから議論しようね」となる。

 TPPの英文訳などを政府がしないのは、「国民に十分な情報提供を行い、幅広い国民的議論を行うように措置すること」というTPP国会決議に違反しているだろう。しかも、臨時国会も開かれず、それを国会決議違反を指摘する場面も作らない。

 おかしすぎる。

 4 TPPには膨大なサイドレターがある。
 5~6000ページの英文の他に、サイドレターが膨大にあり、それが現実の交渉の基準になる。サイドレターは4年間出されない。秘密のサイドレターでいろいろなことが変えられる可能性が高い。米韓FTAではサイドレターが重要な意味を持った場合があったと。

 こうしたことを見るとTPPの全貌・正確な内容を見ることはかなり困難なようだ。
 どうアプローチするかは課題だ。

 5 日米並行協議があり、それとTPPが協力し合って、日米の貿易を決めている。日米並行協議の内容も秘密である。

 こうして見ると国民に知らせず、いろいろな変化を起こそうとしているとしか思えない。

 誰のためのTPPなのか?

 それからTPP違憲訴訟の会の情報。

 12月20日PM渋谷ハチ公前でTPP反対デモ

 2016年2月22日第三回 口頭弁論。東京地方裁判所

 2016年4月11日第四回 口頭弁論。東京地方裁判所
by isehyakusyou | 2015-11-18 12:23
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