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TPPの恐ろしさ。政府はISD条項の危険を隠している。

 昨日、「TPP検証ー全国フォーラム」に参加した。

 その一部の情報を書きます。

 TPPのISD条項の危険さは、関係者がみな指摘するところだ。
 外国投資家が自分の利益に反する日本の法律や制度を訴えて、国際投資紛争解決センターなどのアメリカの意向の強い国際機関で裁判され、日本の法律、制度が変えられる危険がある。

 それに対して防止策がとられたと新聞は報道した。

 TPPの日本政府の発表した概要は内閣府が出している。「内閣府 TPP」で検索すると出る。
 その中でISD条項の濫訴防止策の一つは以下。ISD条項関係は投資の箇所にある。

「また、TPP協定投資章において、投資受入国が正当な公共目的等に基づく規制措置を採用することが妨げられないことが確認されている。」

 正当な公共目的等に基づいた措置は採用できるというのだ。本当なら一つの濫訴防止要素になる。

 この件について、TPP検証ー全国フォーラムで取り上げられた。

 TPPの英文は、ニュージーランド政府のホームページで見られる。
 その中で上記の文は9-15だ。
http://tpp.mfat.govt.nz/text
(締結後、4年間秘密という話だったが、批判が強くて公表したのか?アメリカ政府の発表した正文は聞かない。また、日本政府は締結するまで全文は翻訳しないと言っていると。十分の一の概要しか国民に示さない。)

 上記のISD条項濫訴防止についての原文は以下
Nothing in this Chapter shall be construed to prevent a Party from adopting, maintaining or enforcing any measure otherwise consistent with Chapter that it considers appropriate to ensure that investment activity in its territory is under taken in a manner sensitive to environmental, health or other regulatory objectives.

 この正文についてのフォーラムの日本語訳は以下。

「この章のいかなる規定も、その他の点でこの章に合致している限り、投資が環境、衛生、その他の規制目的に対して慎重に行われることを確保するために加盟国が適切と考えるあらゆる措置を採用、維持し、あるいは義務付けることを妨げるものとは解釈してはならない」

 私はこの文章を読んで、始め正直、全く理解できなかった。文章が長くて回りくどくて、「妨げることと解釈しない」みたいな二重否定的表現で、なんじゃこりゃと思った。

 簡単にわかりやすく意訳で骨組みを示すと、「投資が、日本政府の環境・衛生などのための措置や義務付けを、邪魔すると思わないでね。そういうことを邪魔しないよ。つまり日本政府は、衛生・環境の措置をしてもいいよ。ただし、この投資家保護を書いたこの章の内容にあっているならね。」ということだ。

 前半だけならいい。しかし後半の「ただし、この投資家保護を書いたこの章の内容にあっているならね。」を付け加えたら、投資家の利益はまず守ってくださいね。それと関係ないなら、環境衛生のための措置をしてもいいよということなのだ。

 この説明をしてくださった、岩月弁護士という方は、「これは何の意味もない条文だ。」と言われた。
 確かにそうだ。「とにかく投資家の利益を最優先にしろ。それに反しないならしてもいい。まず他の箇所を守れ。」ということなのだから。だったら他の箇所だけでたくさんだ。
 
 こんな無意味な条文をもとに、「その他の点でこの章に合致している限り」という最も重要な個所を削って、日本政府は、「また、TPP協定投資章において、投資受入国が正当な公共目的等に基づく規制措置を採用することが妨げられないことが確認されている。」と書いたのだ。

 こういうのは詐欺というのではないか。
 内閣府の嘘つきって言っていいですか。

 こういう嘘を言って、日本の法律を破壊する条約を結ぼうとしている日本政府の中枢の人々は、誰のために政治をしているの?
 日本人のため?世界的1%の富裕層の投資家と多国籍企業のため?

 ああ、日本の大企業関係者の1%の利益になるかもね。
 日本政府にとって日本国民とは1%の富裕層のみを指して、その他の庶民は日本国民じゃないのかな?

 やはりISD条項は恐ろしいものでした。
 日本政府は嘘つきでしたと言う話でした。

この話題の元ネタ「検証TPPー全国フォーラム」はyoutubeで見られる。ISD条項、農業、医療の営利化、食の安全など多面的に問題がわかり、後半はTPP対応の市民の実践もわかる。
 是非見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=pO0_spylucg


 それから、TPPの正文は英語だからね。くどいけど書く。
 Nothing in this Chapter shall be construed to prevent a Party from adopting, maintaining or enforcing any measure otherwise consistent with Chapter that it considers appropriate to ensure that investment activity in its territory is under taken in a manner sensitive to environmental, health or other regulatory objectives.

 が正文だからね。こんなのが6000ページ続く。正文は、日本語じゃないからね。

 あなたが、家族や食の安全や人権を守ろうとして、おかしいと思ってTPP関係の裁判するとする。すると、白人の弁護士が登場して、上記のような文章を見せて、「コレヲ、セイカクニ、リカイシテカラ、サイバンニキテクダサイネ。コレヨメル?イミワカル?」と言われてしまう。
 今は日本の裁判は日本語で行うけど、「投資家の不利益だから」、法律が変わって日本で英語で裁判ができるようになるかもしれない。
 そうしたら、白人弁護士が英語をまくし立てて、上記のような文章を示して、裁判長が英語で判決を述べて、あなたは負けたとなるかもしれない。

 これがグローバリズムか。

 TPP絶対反対!

 
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by isehyakusyou | 2015-12-10 08:48 | Comments(0)